RADICAL FACE
FEATURE 023

Electric Presidentの片割れとしても知られるベン・クーパーの唄心ソロ・ユニット、ラディカル・フェイス。文中にあるニックネームのように、正に"熊"のようにごつい風貌でありながら、それに似ても似つかない(失礼:笑)何とも心休まる、穏やかで温かな陽だまりの様なその唄心に、思わずほっこりさせられます。そんな彼が、ホームメイド・ミュージックの最高峰として呼び声高い"Family Tree"三部作の1作目『The Roots』を引っ提げて、間もなく日本の地を踏みます!シンプルな構成でありながらそれを微塵も感じさせない才能豊かなストーリー・テリング。その奥行きメロディとサウンドの数々を、是非その目その耳その肌で、要体感です。




HOMETOWN
Florida, US

MEMBER
Ben Cooper (ELECTRIC PRESIDENT, IRON ORCHESTRA, MOTHER'S BASEMENT, PATIENTS, CLONE)

LABEL
BEAR MACHINE (US)
LIRICO (JP)

WEB
RADICAL FACE
RADICAL FACE myspace

VIDEO

A Pound Of Flesh


WELCOME HOME



Radical Face & miaou
Japan Tour 2012


03 17 - Niigata - gt.moo gallery
03 18 - Kyoto - Oil
03 19 - Nagoya - K.D Japon
03 20 - Gunma - Block
03 23 - Tokyo - Music.org *
03 24 - Tokyo - O-Nest

* Radical Face only

Japan Tour total info: Inpartment


Niigata Show

2012 03 17 SATURDAY
gt.moo gallery
Open 18:00 / Start 18:30
Adv 2500JPY / Door 3000JPY

with:
URBANSOLE

more info: experimental rooms

最初に、自己紹介をお願いします。

ベン・クーパー(以下B):僕の名前はベン・クーパーだけど、"Bear"ってニックネームで呼ぶ人もいるよ。住んでいるのはフロリダ州ジャクソンヴィル、海のすぐ近くなんだ。ものを作るのが好きだね。

ソロ活動を始めた時のコンセプトはどんなものだったんでしょうか?

B:他の人や何かのフィルターを通さずに音楽を作る、っていうことだと思う。自分の頭の中で聞こえている音をできるだけ正確に録音して、自分にとって大事な事柄について書くってこと。コラボレーションも楽しいけど、1つくらいは妥協しないプロジェクトを持っていたかったんだ。

どうやって音楽作りをしているのですか?

B:レコーディングは、母親の家の裏にある物置小屋でやってる。持っている楽器はたいていそこに置いていて、だいたいは真夜中に作業してるよ。交通量の多い道路が近くて、車通りが止むまで作業ができないんだ。だから音作りをするのは夜10時から朝6時の間。まあ気にならないけどね。夜に起きてるのは好きだから。

"Radical Face"にはどんな意味があるのですか?

B:この名前は広告チラシから取ったんだ。そのチラシは電話線の柱に貼られてたんだけど、女の人の笑顔の上に"Radical Face"って書いてあったのね。面白いと思ったんだ、だって何の広告だかさっぱりわからないし。でも、そのチラシは破けてたの。後からちゃんとしたのを見たら、"Radical Face Lifts!(徹底的にフェイスリフト!)"って書いてあった。美容整形の広告だったんだね。それをノートに書き留めた。間違った情報って好きなんだよね。面白いと思う。何年かたって、アートの展示会の音楽をやったとき、その時用の名前として"Radical Face"を選んで、それが定着したんだ。

何らかのタイプの音楽に影響を受けていると思いますか?

B:ああ、もちろん。たくさんのアイディアをクラシック音楽からもらってる。特に曲の構成についてはね。それに、影響を与えてくれたアーティストもたくさんいるよ。ニュートラル・ミルク・ホテル、フレーミング・リップス、トム・ウェイツ、ニール・ヤング…。今挙げたのはごく一部だけど。本や映画からもインスピレーションをもらうよ。何でもストーリーのあるものならね。

2008年のジャパンツアーはどうでしたか?

B:あの旅には本当にいい思い出が残ってるよ。特に思い出すのは、ツアーが終わった後に一人で東京をぶらぶらしたこと。毎日道に迷って、帰り道を頑張って探してさ。あんなに浮いてる感じがしたことはなくて、ちょっと変に聞こえるかもしれないけど、すごく面白い体験だった。

もうすぐ来日ですが、日本についてはどう思いますか?

B:日本は大好きだよ。ずっとまた行きたいと思ってた。これまでにツアーで行った中でもお気に入りの場所だね。

好きな日本人のアーティストはいますか?

B:ああ。バンドなら、ボアダムズ、モノ、メルト・バナナ、ボリス、トクマルシューゴ、ザ・ピロウズ。作曲家で言うなら、植松伸夫、菅野よう子、高木正勝、ラディカル・ファッションが好きかな。他にもいるけど、ぱっと思いつくのは彼らだね。

これからの活動プランを教えて下さい。

B:ええと、何日かしたらヨーロッパ・ツアーに出るんだ。その後、何週間かアメリカに帰って、それから日本に向かうことになってるよ。その後、"Family Tree"三部作の次作のレコーディングを年内いっぱいやって、春には"Clone"っていうサイド・プロジェクトをリリースする予定。今分かってるのはそんなところかな。

日本のファンにメッセージをお願いします!

B:これはいつも自分に言い聞かせてることだから、みんなにも言っとく。「失敗を恐れるな。成長を望むなら失敗は避けて通れないし、失敗がいい教師となってくれることも多い。」で、何か特別なことが出来たらと思っていますので楽しみにしていてください。よろしくお願いします〜。



INTERVIEW in January 2012
TRANSLATED by Naoko Yamada
TEXT by Masato Hoshino