CAT SAND
FEATURE 029

男女ユニットは数あれど、これまたすんごい新ユニットが誕生しましたよ!米ニューヨークを拠点とするレーベル12KからのリリースやFilFlaでのヴォーカリストとしても知られ、生楽器と電子音に幾重にも折り重なる歌声でアブストラクトな作品を発表しているサウンド・アーティスト/グラフィック・デザイナーのMoskitooと、同じく12KやオーストラリアのROOM40など世界中のレーベルからリリースしているminamoや日米混合バンドのHELLLのメンバーとしても活躍し、海外アーティストの招聘や美術展のキュレーションも行っている安永哲郎という多彩なる才能により結成されたこのユニット、Cat Sand。どんな音か視聴してみてこれまたビックリ!両者ともどちらかというとオーガニックなサウンドを奏でるイメージを持っていましたが、合わさるとこれがまた何とも無機質で非同期なブレイク・ビーツだから面白い。そんな要注目の新ユニットが、間もなく新潟にやって来ますよ!どんなライヴ・パフォーマンスになるのか、もちろん必見必聴です!




HOMETOWN
Tokyo, JP

MEMBER
Moskitoo (FILFLA)
Tetsuro Yasunaga (MINAMO, HELLL)

WEB
CAT SAND soundcloud

VIDEO

Moskitoo - Tour in AU


FilFla - WST


Minamo - Live at Provo, Sapporo


Helll - Live at O-Nest, Tokyo



experimental room #10

2012 07 21 SATURDAY

WOODY

Open 17:00 / Start 17:30

Adv 2500JPY / Door 3000JPY
/ Student 1000JPY (1Drink 300JPY)

live:
Water Fai
Asuna
The Medium Necks
Cat Sand (Moskitoo + 安永哲郎)
飯濱真人
haikarahakuti

dj:
Jacob

more info: experimental rooms
基本的な事から伺っていきたいと思います。新しいユニットという事ですが、Cat Sandとしての成り立ちについて教えて頂けますでしょうか?

安永哲郎(以下Y):札幌のWeird Meddle Records店長、秋庭さんと音楽家の古立太一さんがminamoとMoskitooのライヴを企画してくださった際に「2人でも何かやりなよー」と言ってくれたのがきっかけです。

それぞれ両者とも今まで別々のバンドやソロでの活動でしたが、結成にあたり何かコンセプトなどはありましたでしょうか?

Y:明確なコンセプトは無いですが、Moskitooがときどきライヴで見せるザラついた質感のビートに魅力を感じていたので、そんなマッシヴな側面を強く引き出したいとは思っていました。  一方で、どんどんソリッドになっていくクラブ・ミュージックとは真逆の、ビート・ミュージック黎明期の感覚や欧米諸国以外で生まれる突然変異的なデジタル・ミュージックが持つ独特のリズムやテクスチャーにも関心がありました。それらの音楽が持つ馬鹿馬鹿しいほどのチープさ、ヴェロシティという概念の希薄さ、手弾きのゆるさ、楽天的な感覚などを積極的に自分たちへ引き寄せてみたいという欲求に忠実に従いながら、猫パンチでパッドを打つイメージで演奏しています。

楽曲はどのようにして制作されているのでしょうか?また制作にあたりそれぞれの役割分担的なものはあるのでしょうか?

Y:BPM80というルール以外はすべて自由に、それぞれが作ってきた音をお相撲感覚でぶつけ合います。Moskitooが肉球担当、安永がしっぽ担当です。

ユニット名にアーティスト写真にとあちこちに「猫」の存在があるのですが、やはり猫派でしょうか(笑)?また猫がサウンドに与える影響はありますでしょうか?

Y:猫も犬も好き、強いて言えば四足歩行派です。猫が影響していないサウンドなどこの世にあるのでしょうか?

それぞれ多才な音楽活動をされており、様々な音楽的背景を感じずにはいられないのですが、どのようなアーティストに影響を受けてきたと思いますか?

Moskitoo(以下M):Soft Machine周辺とNew Wave。

Y:音楽を始めたきっかけはClusterとNapalm Deathです。最近では詩人、ビート・メイカー、画家などで構成されたポートランドのコレクティヴRob Walmartに多大な影響を受けています。

また最近のお気に入りのアーティストや作品などありましたら教えて頂けますでしょうか?

M:Ghost Boxって英国のレーベルの音源を集めています。安永さんも好きらしい!

Y:ブルックリンのAwesome Tapes From Africaが好きです。あとはGhost Box、ポートランドのMississippi RecordsやMarriage Records周辺など。

お二人の共通点としてお互いのソロやバンドではニューヨークのレーベル12Kからのリリースがありますが、こちらのレーベルについてはいかがですか?

M:音楽も人間性も?リスペクトしているので、12Kのみんなと同じレーベルで活動できることはとても嬉しいし、誇らしいことです。

7月21日に新潟でのライヴが決定されていますが、新潟は来られるのは初めてですか?またどういった印象がありますか?

M:新潟は初めてです。 お米、柿の種、雪国な印象。わたしの地元(札幌)とも通じる部分があるかもしれないなぁと、楽しみにしています!

Y:仕事で何度か来ています。たれかつが美味しいのとハード・オフがでかいところが好きです。

それでは最後にこれを読んでいる新潟のリスナーにメッセージをお願いします!

M:非同期のモアレ感をお楽しみください*

Y:おすすめのおいしいお店教えてください。



INTERVIEW in June 2012
TEXT by Masato Hoshino