34423
FEATURE 049
都内を中心にライヴ・パフォーマンスや自主制作盤で話題を集め、2013年に待望の世界デビュー盤『Tough And Tender』をリリースした女性サウンド・アーティスト、34423(ミヨシフミ)。この作品タイトルが形容するかのように、相反する様々なエレメントが内包された彼女のサウンドは、キュートなルックスからは想像できない、硬質で乾いたビートときめ細かく散りばめられたノイズ、そしてメランコリックな情景をも時折覗かせて、私たちリスナーの度肝を引っこ抜いたのでした。続いて2014年2月に発表された、アート・ディレクターYU-KA TANAKAとのコラボレーション作品『The Mutter』も、ふたりの世界観が見事に表現された素晴らしい作品です。そんな常に動向の気になる34423が、遂に新潟の地を踏みます!
HOMETOWN
Tokyo, JP
MEMBER
Miyoshi Fumi
LABEL
KAICO (JP)
WEB
34423
34423 soundcloud
VIDEO
Equivalent
Curiosity
experimental room #14
2014 05 25 SUNDAY
Solero
Open 18:00 / Start 18:30
Adv 2500JPY / Door 3000JPY / From Out Of Niigata 2000JPY / Under18 FREE!
live:
KYOKA
MERGRIM x KAZUYA MATSUMOTO
34423
PAL
dj:
JACOB
more info: experimental rooms
まずは自己紹介をお願い致します。
はじめまして。数字で、『34423』と書いてミヨシフミといいます。
2013年7月にリリースされたアルバム『Tough And Tender』は個人的にも2013年のフェイバリット・アルバムのひとつです!今作はどのようにして制作されていったのでしょうか?
ありがとうございます。1ヶ月ほど地元の愛媛にいた時期にサンプルを録音したり、ラフを作ったりしたものを、東京に戻って固めていった感じです。何年も前に作った曲を再構築した部分もあります。ふたつの違う環境で作ったので、爽やかな風を浴びてたはずなのに、出来上がりは逆風っていうトラックになってたりして、面白かったです。
何かコンセプト等はありましたか?
最初は、特に何も考えず自然の音をボーッと聴いて頭の中で音を足して行った感じです。風の音を何重にもしたり鳥の声にかけあったり。そのままではつまらないから、そこにはない音を足すとかメロディをつけるとか。昔から音楽の間を埋めたがる癖がありまして…。それの辿り着いた先の感じです。
制作時での何かエピソードがありましたら教えて下さい。
まだ、1歳半くらいの甥っ子が近くにいて、日々ヘッドホンでしっかり聴いてくれてました。対象年齢1歳以上です。
『Tough And Tender』でのアートワークも担当されたアート・ディレクターのYU-KA TANAKAさんとのコラボレーション作品『The Mutter』が、今年2014年2月に発表されましたね!オリジナルの音源とジンがセットとなった作品ですが、今作の制作についてはいかがでしたでしょうか?
彼女とはもうずっと一緒にやっているのですが、やっと向かい合って作品が作れた感じがして嬉しかったです。彼女のアーティストの部分とディレクターである部分のバランスもよいかと思います。テーマとしてあったのは『ぶつぶつつぶやく』ってことで、心の奥底ではなくって、それよりもっと浅い部分で、自由にとめどなく解放できたらってことで。彼女は、それを思春期の男の子のノートの落書きにみたててくれて、60ページぎっしり詰めてくれました。これ、本当に、見て欲しいです。全てにナンバリングした数量限定作品です。
34423さんのサウンドには様々な音楽背景を感じずにはいられないのですが、ご自身どのような音楽に影響されてきたと思いますか?
実は、わたしは伝えらるほど、音楽聞いてないのです。昔から、身近にあった、楽器や、機材を触るのが好きで、「なんだこれは?」って好奇心だけで、音楽に触れてきた感じです。なので、音楽に対して物凄く疎いと思います。ないから作った。そんなノリです(笑)。田舎生まれなので、汽車で1時間ほど行かないと楽器屋さんがないのですけど、初めてシンセを触った時は、
「これだ!」って思いました。10年くらい前に、Bjorkがライヴで、飛び跳ねてる後ろで鳴ってるトラックの低音に度肝抜かれたことがあって、「わたしも爆音の低音鳴らしてみたいー」って思ってました。
サウンドの制作において、どのようなものにインスピレーションを受けますか?
文字とか言葉とか目で捉えたものが多いです。
今回の新潟ライヴが楽しみでならないのですが、今回新潟は初めてですか?また新潟にはどのようなイメージがありますか?
初めてお邪魔します。わたしの周りにいる新潟の方は、忍耐力があって熱意がある人ばかりです。尊敬できる人が多いです。
新潟は、行きたい場所が2つあって、友人がやっている洋食堂エボリエと、パン好きにはたまらない、Boulangerie Kawamuraに行ってみたかったです。
それでは最後に新潟のリスナーに一言お願いします!
楽しいイベントになるよう盛り上げてゆきますので、皆で、Kyokaさんのお祝いしましょ〜。どうぞよろしくお願いします!
楽しみましょ〜。
INTERVIEW in May 2014
TEXT by Masato Hoshino