TENNISCOATS
FEATURE 055

さやと植野隆司によるデュオ、テニスコーツ。1996年の結成以後、国内外の多数のレーベルからの作品発表や様々な国でのツアー/ライヴを重ね、世界的にも高い評価を獲得しています。近年では絵本作家・荒井良二とのコラボレーションやNHK子供番組への楽曲提供など更に活動の幅を広げており、また今年2014年の秋には3タイトルのリリースがあったりと益々目が離せない存在です。そんな彼らの初となる新潟でのライヴが遂に実現!会場であった砂丘館の和室とガラス越しに見える庭園の静けさに一段と映える情感あるアルペジオで弾き語れるギターに、透明的で伸びやかに真っ直ぐ心に届く唄声、そして時折彩りを添えるキーボードのハーモニー…。ユーモアと緩急に溢れていながらもいつも体温的でずっと心に残るメロディで紡がれていく二人の音の旅は、聴く者に寄り添いながらどこまでも優しく続いていきます。多忙を極める彼らですが、ご好意によりこの度インタビューが実現しました。是非ご覧下さい!




HOMETOWN
Tokyo, JP

MEMBER
Saya (NIKA SOUP & SAYA SAUCE, ONEONE, CACOY, PUKA PUKA BRIANS)
Takashi Ueno (PUKA PUKA BRIANS, CACOY, KASUMI TRIO, VENO TAGASHI)

LABEL
MAJIKICK (JP)
NOBLE (JP)
7E.P. (JP)
SWEET DREAMS PRESS (JP)
ROOM40 (AU)
CHAPTER MUSIC (AU)
HAPNA (SE)

WEB
TENNISCOATS
TENNISCOATS soundcloud

VIDEO

Baibaba Bimba


Iso Phase


パシャリータ





experimental room #16

2014 10 25 SATURDAY

Sakyu-kan

Open 17:00 / Start 17:30

Adv 3000JPY / Door 3500JPY / From Out Of Niigata 2500JPY / Under18 FREE!

live:
ALEXANDER RISHAUG
TENNISCOATS
KAMATA YU

dj:
藤井/円秀


more info: experimental rooms
まず始めに自己紹介をお願い致します。

テニスコーツのテニスとコーツです。

改めて振り返って頂きますが、テニスコーツはどのように結成されたのでしょうか?

大学の先輩後輩で、バンドを組みました。

今までの作品には様々なタイプの楽曲がありますが、シンプルな構成でいながら心を浄化させるような心地良さと温かな感動を与えてくれます。一体どのようにして楽曲は制作されていらっしゃるのでしょうか?制作にルールやコンセプトはあったりするのでしょうか?

思い付けばどんなやり方でも作ります。鼻歌から、ギターのリフから、ピアノのコードから、メロディから、詩から、タイトルから、全部同時に、また好きな他の人の楽曲や、セッションから、最初の一歩が出せます。

今までに国内はもちろん、パステルズ、ジャド・フェア、TAPE、ローレンス・イングリッシュなど海外アーティストとのリリースやツアーも盛んに行われておりますが、こうした海外アーティストとのコラボレーションについ てはいかがですか?

コラボレーションをするときに、私たちが努めたのは、コラボするミュージシャンのスタイル、サウンドに乗っとって行うことです。出会い〜実際のレコーディング作業まで、流れに逆らわず魚が泳ぐようにして、演奏、楽曲のいちばんいいところが発揮できると思っています。

近年には2012年発表のアルバム『All Aboard!』でのアートワークやライヴ・パフォーマンスで絵本作家の荒井良二さんとコラボーレーションされていらっしゃいますね。こうした音楽の分野以外の方とのコラボレーションについてはいかがですか?

荒井さんは、パンクだし、ロックなので大好きです。絵をみてビリビリするし、深いところで繋がっているところがあると思います。荒井さんがする話はとても面白くて、例えば、言葉、でおもしろいと思う事とか、実際に荒井さんがつくっている言葉にはインスピレーションを頂きました。先日の山形ビエンナーレのときも、興味深い共演が出来たと思います。梅田哲也くんや、他にも、繋がっているなあって感じる方がいるし、それがあれば、むしろ音楽どうしのコラボより速いです。

最近ではNHKの子ども番組『シャキーン』で「パシャリータ」の楽曲を提供されていらっしゃいますね。個人的には小さな子どもを持っているので、毎朝この番組を見てはチラッと映像に写られるテニスコーツのおふたりを拝見してニヤニヤと嬉しく思っております。こちらの楽曲の制作についてはいかがでしたでしょうか?

この制作はとても楽しかったです。ディレクターの方がカメラのテーマを下さり、一緒に考え始めました。ああいうマイナーな響きの入った曲、子どもの朝にどう響くかな?って、挑戦ができました。

とても最近気になって仕方がないのですが、テニスコーツのHPで「リリースもうすぐあります」と告知されております。ズバリどのような作品の予定があるのでしょうか?

ジャド・フェア、ノーマンブレイクとの共演盤『How Many Glasgow』が10月発売になりました。パスタカスとの共作『ヤキ・ラキ』のリミックス・アルバムも出たばかりです。11月の末には、スコットランドのビル・ウェルズの楽曲のカバー・アルバムが発売されます。

最近のお気に入りのアーティストや作品などがありましたら教えて下さい。

アルヴォ・ペルト『Alina』

今回初となる新潟市内でのライヴですね!新潟にはどのような印象がありますか?

これは、今日、ライヴの終了後に書いているのですが、砂丘館はとても素敵な建物でした。2階に展示されている、七五三のお祓いの飾りが、相当カッコいいです。あと、最後に消灯を戻してみせてもらった絵画もパワーありました。あと、星野さんのお家の上にある星がほんとうに綺麗です。

それでは最後に新潟で待っているファンの皆さんに一言お願いします!

このインタビューはライヴの前に答えるはずでしたが、ライヴしてから書いていてスミマセン!ライヴしているときのお客さんみんなの空気がよい中、『空気の底』が歌えてとてもよかったです!



INTERVIEW in October 2014
TEXT by Masato Hoshino